蔵前・浅草橋で謎解き散歩!関明泰さん・さいとう千晶さんと店から店へ
2026年10月25日(日)開催|ツアーレポート

浅草見附跡の石碑の前で、関さんとちあきんぐさんの話を聞きました。
浅草橋の佃煮店「鮒佐」は、この日はシャッターが閉まっていました。関さんはお店を紹介しながら、今回の浅草橋の案内を、こちらの店の人に事前に相談したと教えてくれました。謎をたどって歩いた先に、ガイドと地元の人とのつながりがありました。
2026年10月25日(日)のWANDER×WONDERは、蔵前から浅草橋へ。蔵前商店街会長の関明泰さんと、元バスガイドの「ちあきんぐ」ことさいとう千晶さんの案内で、「橋蔵なぞときラリー」を楽しみました。
蔵前商店街と浅草見附会が企画する、街歩き型の謎解きラリー。冊子とスマートフォンを準備し、まずは蔵前駅から出発です。問題を読むときは立ち止まって、画面だけでなく目の前の街も見ながら進みます。
enカフェ、KARASUへ。ガイドも一緒に考えます
最初に向かったのはenカフェ。建物を眺めながらお店の話を聞き、さっそく一問目に挑戦します。わかった人は小声で伝えたり、冊子を見せたり。ちあきんぐさんが答えを見て「正解」と返すと、すかさずひと言が。
「彼女も正解知らないから」「そうですね。みなさんと同じですから」。そんなやり取りまで飛び出します。ちあきんぐさんも参加者と一緒に考え、ときには見せてもらった答えに納得していました。
次に向かうのはビストロのKARASU。途中では、ちあきんぐさんがSNSで見つけたスパゲッティの話に。甘エビ、自家製カラスミ、レモンバターと続く料理名が、いつの間にか早口言葉のようになっていました。
おいしそうな話に気を取られつつ、店先では次の謎に挑戦。通る人や自転車に道を空けながら、冊子とお店を見比べます。わかった人の反応を見ていると、こちらも早くひらめきたくなりますね。
隅田川へ。謎解きが連れていく、いつもと違う道
店の並ぶ道から隅田川沿いへ。階段を上がると川の景色が広がり、かつて米を運ぶために使われた川と、蔵前の米蔵の話へと案内が続きます。ここでは、ラリーを企画した商店街の思いも聞きました。
「多くの方に謎解いて、この街を歩いてもらいたいな」
たしかに、店先の問題を追いかけていたら、いつの間にか川まで出ていました。大通りを一本それたり、階段を上がったり。次の問題が、歩く道を少しずつ広げてくれます。
厩橋は渡らず、たもとで立ち止まります。雨が強まるなか、謎解きだけでなく観光を中心に楽しんでもいい、という案内も。一方、ちあきんぐさんはすっかり問題に夢中。お二人のやり取りは、雨のなかでも続きます。

店の並ぶ道から隅田川沿いへ。川と橋のある景色に出会いました。
封灯で聞いた、1年後の自分に手紙を書く時間
次に向かったのは、1年後の自分に手紙を書けるお店「封灯」。店先で紹介を聞いていると、店長さんが雨のなか、花を持って出てきてくれました。関さんが街歩きツアーの一行だと伝えると、お店の話を聞かせてくれます。

封灯の店先で、花を手にした店長さんのお話を聞く関さん。
日常のなかで少し立ち止まり、自分のことをゆっくり考える。「今私はこんな感じだよ」ということを、落ち着いて言葉にする時間があったらいい。店長さんが話してくれたのは、そんなお店の思いでした。
1年後の自分に何を伝えようか。店先で謎を考えていたはずが、今度は自分に宛てる手紙が気になってきました。
お茶の店から、路地の小さな書店へ
NAKAMURA TEA STOREの前でも、みんなで冊子とにらめっこ。二人で相談しながら考える姿もありました。お茶の話に、静岡出身のちあきんぐさんの話も交じりつつ、蔵前小学校の脇を通って休憩へ。

NAKAMURA TEA STOREの店先。レンガ色の外壁と紫ののれんを前に、次の謎を考えました。
ここからは浅草橋の方へ向かいます。関さんは事前に、浅草橋で昔から店を営む仲間に、どこを紹介したらよいか話を聞いたのだそう。地元の人から教わった場所も、この日の案内に加わっています。
路地を進むと、「かみふく書房」が現れました。急に出会った書店に、お二人も驚いた様子。看板を見つけたところで足を止め、再び冊子とスマートフォンを開きます。

かみふく書房の店先。看板を見つけたところで足を止め、再び謎に向き合いました。
移動中、封灯の手紙の話から、1年前と変わったことはあるかと関さんに質問が。返ってきたのは、こんな答えでした。
「このツアーをすると思ってなかった」
声をかけられて始めた街歩きの案内が、今回で2回目。ちょうど謎解きもあって、ちあきんぐさんもいるから、と関さん。前の年には思ってもみなかったことをしている、という話が、さっき聞いた1年後の手紙と重なりました。
神田川の船宿から、浅草見附跡・銀杏岡八幡神社へ
やがて神田川沿いへ。船宿が見える道を進み、「三浦屋」の前へ向かいます。カフェや書店を見ていた街歩きが、今度は川と船のある風景へ。蔵前から浅草橋へ、少しずつ景色が変わってきました。
謎解きの合間には、浅草見附跡の石碑にも寄り道。かつて江戸城を守る門が置かれていた場所だと聞きました。橋を渡るだけなら通り過ぎてしまいそうな石碑の前で、足を止めます。
吉徳や久月の前では、聞き覚えのあるテレビCMの話で盛り上がりました。このラリーには、こうした人形店も冊子を置くなどして協力しているのだそう。カフェや書店をめぐっていたラリーに、浅草橋の老舗も加わっていました。
銀杏岡八幡神社では、境内のイチョウを見ながら由来を聞きます。枝を挿して戦勝を祈り、戻ると大きく育っていたため八幡宮を祀った、という伝承。神社の名前にも、イチョウにまつわる物語がありました。

通りに面した銀杏岡八幡神社。境内のイチョウを眺めながら由来を聞きました。
関さんが案内を相談した店「鮒佐」へ
その先で関さんが紹介してくれたのが、冒頭の「鮒佐」です。この日のシャッターは閉まっていましたが、浅草橋の案内を相談したのは、こちらの佃煮店の方なのだそう。
「ガイドするならどこ行けばいい」
関さんがそう尋ねて教わった場所を、今度は私たちが歩いている。途中で聞いた、地元の仲間に相談したという話が、目の前のお店につながりました。開いている店をのぞくだけでは聞けない、今回の街歩きができるまでのお話です。

関さんが浅草橋の案内を事前に相談した、佃煮店「鮒佐」。
ビルほどの大木を見上げて、最後のお店へ
終盤には、菊星の建物前に立つメタセコイアへ。近づいて見上げると、思わずこんな声が出ます。
「ビルと同じ高さだね」
遠くから見ていたときよりも、足元まで来るとその高さを感じます。冊子から顔を上げ、木のてっぺんへ。隣に立つイチョウと見比べながら、大きな木を見上げました。

菊星の建物前でメタセコイアを見上げる。隣のイチョウと姿を見比べました。
最後はイーストサイド東京へ。店先の造花の仕上がりに驚きながら、この日最後の謎に向き合います。蔵前駅と浅草橋駅、それぞれへの帰り道の案内を聞いて、雨の街歩きが終わりました。
次は封灯で手紙を書こうか、かみふく書房で本を探そうか。関さんに教わった鮒佐も、今度は開いている日に訪ねてみたい。謎をたどって歩いた道に、帰りには自分の行きたい店が増えていました。
関さんとさいとう千晶さんの前回の街歩きでは、蔵前のカフェやものづくりの店、関さんのお店も訪ねました。別のルートから見える蔵前も、あわせてどうぞ。2025年11月29日の蔵前ツアーレポートを読む




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