“スリバチ学会発祥の地”をめざして!2026年1月10日(土)【赤坂】ツアーレポート
- infosaitoh
- 16 時間前
- 読了時間: 4分
ついに、東京スリバチ学会 会長・皆川典久さんが初登場!そして、今回はWANDER×WONDERの新年初ツアー!2026年の幕開けにふさわしく、スリバチ学会の原点である赤坂を探訪するまち歩きを開催しました。

普段は一級建築士としても活躍されている皆川さん。赤坂駅から出発してまもなく、「日大三中・三高跡地」の碑の前で立ち止まりました。実はここ、現在は皆川さんの職場である鹿島建設の社屋敷地になっているんです。
この周辺では昔、湧水が流れ出て、溜池に注いでいたそう。凹凸地形をつくった川跡を追いかけて、“日大三中・三高発祥の地”から、いざ“スリバチ学会発祥の地”をめざします!

坂の多いまち・赤坂。道中には、さまざまな言い伝えから名前が付けられた坂がいくつもあります。こちらは、江戸時代には道が悪く、転んでしまう人が多かったという「転坂」。

その先にある、平安時代創建の古社「赤坂氷川神社」へ。

境内には、「赤坂氷川祭」で巡行される貴重な江戸型山車も展示されていました。実際に動くところも見てみたいですね。

坂途中の東側に本氷川明神があったことが名前の由来だという「本氷川坂」を下り、勝海舟の邸宅跡を通りつつ、六本木方面へ。

東京ミッドタウン前に広がる憩いの空間「檜町公園」に到着。檜が多いことから「檜屋敷」とも呼ばれた、毛利家下屋敷があった場所です。現在の池は当時と姿が違いますが、かつての大名庭園にはスリバチの湧水を活用した池があったそう。

池のほとりに目を向けると、なんだか見たことのない鳥が…!?参加者さん調べの情報によると「ノバリケン」というカモ科の鳥のようで、のんびり日向ぼっこをしている様子に癒されました。

公園を出た先は、安藤忠雄建築の展示施設や隈研吾建築のタワーマンションがつくり出す近代的な景色。六本木の再開発前には、この辺りに木造住宅が集まる窪地の下町があったのだとか。
(詳しくは皆川さんのスリバチ本をチェック!)
街の風景はすっかり変わりましたが、地形の記憶は残されています。皆川さんに連れられ、「こんなところ通れるの?」という細い路地を抜けると…

ビルの狭間に、「生長の家 赤坂 いのちの樹林」という静かな緑地が待ち受けていました。以前に皆川さんが訪れた際には休園日だったそうですが、この日は中まで公開されていて、階段を下りながら高低差を実感できました。

明治期の軍人・乃木希典将軍と静子夫人を祀る「乃木神社」へ。

すぐ隣には、夫妻が暮らした旧乃木邸と、煉瓦造の馬小屋も保存されています。将官の住まいとしては質素につくられた建物なのだそう。
複雑な地形を読み解きながら谷筋を歩き…

坂下北側に寺院があり、その境内の稲荷への門があったことが坂名の由来という「稲荷坂」を上ります。

坂の上には、見晴らしの良いスポットがたくさん。絶景のスリバチビューを堪能しました。

そしてついに、スリバチ学会発祥の記念すべき地「薬研坂」に到着!
薬研とは薬種を細かく砕く、まさにすり鉢状の器具のこと。下りてまた上る、向かい合わせの坂道を見て「これは坂ではない、スリバチだ」と実感したことから、凹凸地形を「スリバチ」と命名したそう。
坂の下にはかつて、「黒鍬(くろくわ)谷」と呼ばれる谷間があり、谷底には「太刀洗(たちあらい)川」という小川が流れていたそう。それぞれの名にも江戸時代からの由来があり…!?

赤坂サカス近くの住宅街では、川の流れの痕跡も確認できました。
「では、太刀洗川の源流はどこにあると思いますか?」と皆川さん。難しいクイズに頭を悩ませる参加者さんたちを案内してやってきたのは…

政治家・高橋是清の旧邸宅跡地を整備した「高橋是清翁(たかはしこれきよおう)記念公園」。庭園には、かつて湧水地であったことを連想させるような、水のせせらぎがありました。

旧大山街道にある「牛鳴坂」を通って、ゴールの赤坂見附駅へ。
さすがスリバチ学会の原点だけあって、上って下りて上って下りて…とアップダウンの多い道のりでしたが、達成感たっぷり!地形の面白さが凝縮されたコースでした。
川跡の流れを追いかけてみると江戸時代の屋敷地や庭園にぶつかり、地形をたどれば街の歴史が見えてくることをあらためて実感。ビジネス街、高級住宅街、繁華街といったイメージをもつ赤坂ですが、それだけではない街の顔を知ることができました。

次回、皆川さんのツアーは2月21日(土)六本木エリアで開催予定。今回訪れた赤坂周辺よりも南側、六本木一丁目駅〜麻布十番駅を歩きます。集え、スリバッチー!




コメント