美しき水郷の「都県境未定地」へ!2025年10月12日(日)【東京都vs埼玉県①】ツアーレポート
- infosaitoh
- 2025年12月9日
- 読了時間: 3分
東京都と埼玉県の都県境がいまも決まっていない土地が存在する…!?
境界協会の小林政能さんをガイドに迎えたツアー。今回は、東京都葛飾区・埼玉県三郷市の「都県境未定地」に刻まれた水害と地理の記憶をたどりました。
JR金町駅からバスに乗って、東京23区最大規模の水郷公園「水元公園」へ。
公園内にある「小合溜(こあいだめ)」(小合溜井)は、もともと江戸時代に川をせき止めて造成された溜池。現在は、葛飾区側に「水元公園」、三郷市側に「みさと公園」が整備されています。

小鮎橋のかわいい鮎のモニュメント。「小合」という地名は古くからありますが、さらに遡ると「小鮎」が転じて「小合」と呼ばれるようになったのだとか。

まずは、小合溜のほとりにある「水元香取神社」を参拝。創健年代は不明ですが、全国に約400社ある香取神社の総本社「香取神宮」から歓請された神社です。

水元公園側から小合溜を眺めながら歩きます。
向こう側は三郷市ですが境界は未定です。「都県境未定地」はなぜ生まれたのか?これには、葛飾区・三郷市それぞれの小合溜をめぐる思いがあり…!?

公園を出てすぐ近くにある「南蔵院」へ。関東大震災を機に移転してきた寺院で、境内の砂利と参道は、隅田川と業平橋を表しているのだそう。

ここで見逃せないのが、ぐるぐる巻きにされた「しばられ地蔵」。お願い事をするとき地蔵尊を縄で縛り、成就したときに縄を解くという風習があります。

江戸前金魚と呼ばれる「江戸茜」「江戸錦」など、24種類約1,000匹の金魚を飼育している「葛飾区金魚展示場」にも立ち寄り。色鮮やかで優雅な姿を見られました。

葛飾区と三郷市の境界がしっかり見られる場所も確認。歩道の舗装が切り替わっていることに、お気づきでしょうか?イチョウの葉をかたどった都道のガードパイプも、葛飾区側にしか設置されていません。

ここは、「桜堤」のカスリーン台風破堤地点。
昭和22年にカスリーン台風が関東地方を襲った際、利根川の氾濫流が低地を流れ下り、小合溜まで達しました。このとき、氾濫流の東京への到達を食い止める最後の砦となったのが「桜堤」でした。桜堤は一時的に氾濫流を食い止めましたが、江戸川堤防を爆破して排水する試みが間に合わず、翌日にはついに破堤しました。
小合溜周辺が整備されて水元公園となってからは、都の大規模救出救助活動拠点に指定され、防災公園としての役割も担っています。この小さな堤防と美しい公園が、台風の教訓を伝え続けてくれているのですね。

江戸川沿いを南下しつつ…

「葛西神社」へお参り。こちらも香取神宮の分霊を祀る神社です。

JR金町駅へ戻って、今回のまち歩きは終了。境界をたどるとともに、江戸時代からの治水の歴史と、昭和からの災害の記憶を体感できるツアーとなりました。
次回は、【東京都vs埼玉県】Episode 2のレポートを更新予定です!




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