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水路と凸凹の迷宮!2025年9月23日(火)【調布市】ツアーレポート

  • 執筆者の写真: infosaitoh
    infosaitoh
  • 17 分前
  • 読了時間: 3分

多摩武蔵野スリバチ学会会長・真貝康之さんと、今回も東京の西側地域を開拓していきます!


つつじヶ丘〜仙川周辺は、河川や水路が交錯するスリバチパラダイス。地形好きにはたまらない、凸凹ツアーの様子をレポートします。



つつじヶ丘駅の北側は、調布市と三鷹市の市境がぐねぐねと入り組んでいる不思議なエリア。その理由は「水」にあり…!?このあたりは、入間川がつくった谷に、仙川用水と深大寺用水東堀、さらには狢沢(むなじさわ)という小川も流れていたといいます。


狢沢・深大寺用水東縁

狢沢の暗渠と、深大寺用水東縁の跡は、1mほど接近する場所もあるものの合流はしていません。並走する2つの水路跡を歩いていくうちに、「つつじヶ丘公園」に到着しました。狢沢は、この公園内の「らんせん池」を水源としているのだそう。


つつじヶ丘公園のらんせん池

ここで地図を開いてみると…調布市立の公園なのに、飛び地のように三鷹市が食い込んでいることに気づきます。「村々の水利権の問題で、境界が複雑になったといわれています」と真貝さん。公園付近では、側溝蓋には調布市マーク、看板には三鷹市の文字…と狭い範囲に地名表示が混在している様子。


三鷹市の街区表示板と、調布市の電柱番号・街路灯管理番号が一緒に付けられている、こんな電柱も発見しました!


三鷹市・調布市の表記がある電柱

境界探しに夢中になりながら、公園から少し西に進むと、かつての仙川用水の下流部にぶつかります。そのすぐ西には、入間川の暗渠も。さらに先へ進むと、スリバチ好きの心をくすぐる急坂が現れました!


国分寺崖線を上る急坂

国分寺崖線を上るこの坂。実は、「スリバチナイト」のトークショーでY字路をテーマにした際、真貝さんが「お気に入りのY字路」として紹介した場所なのだとか。


急坂のY字路

長い坂ではないのに途中に休憩できるベンチがあったり、頂上に短い階段があったり、ユニークなポイントが詰まっています。坂を上り切って振り返ると、しっかり高低差を感じられました。


入間川支流と狢沢が合流する地点や、旧甲州街道の名残を感じられる「滝坂」、大正〜昭和初期まで使われていた京王線軌道跡などを通り、つつじヶ丘駅の南側へ。国分寺崖線上に位置する「実篤公園」に入ります。


実篤公園

ここは、作家の武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)が晩年過ごした邸宅・庭園を公開している公園で、湧水を利用した2つの池があります。


ヒカリモが見られる場所

気候条件によって黄金色に光るという「光藻(ヒカリモ)」が有名なのだそう。気温が20度程度の日が数日間続くと見え始めるとのことで、この日は見られませんでしたが、涼しい時期にまた来てみたいですね!


入間川の開渠

寄り道を楽しみながら、最後は入間川の開渠を見に行きました。川が直角に曲がる場所も確認。


迷路のような水路の数々に惑わされながらも、凸凹地形の醍醐味をたっぷり感じられたツアー。資料を手に復習しながら、もう一度歩いてみたくなりました。


スリバチ愛あふれる真貝さんの今後のツアーも楽しみです!


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