夜に輝くツインゲイトをめざして!2025年8月30日(土)【東京都中央区】ツアーレポート
- infosaitoh
- 9月17日
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月刊地図中心 編集長/境界協会 主宰の小林政能さんと一緒に、隅田川に架かる名橋と夜の街をめぐるツアー。前回は下流の築地大橋と勝鬨橋を訪れましたが、今回はもう少しだけ北上し、「永代橋」と「清洲橋」へ!
水天宮前駅を出発し、まず立ち寄ったのは「東京シティエアターミナル(T-CAT)」。成田・羽田空港行きリムジンバスのターミナルで、高速道路に直結する専用路を持ってるのが特徴です。2002年まではここで搭乗手続き・出国手続きを済ませることもできたそう。

話題は“空路”から“水路”へ。
この辺りにはかつて「箱崎川」が流れ、江戸〜行徳(千葉県市川市)の間を往来した船の荷揚げ場「行徳河岸」があったといいます。成田山新勝寺の参詣に行く人たちもこの水路をよく利用したそう。近隣にヤマサ醤油(本社は千葉県銚子市)の東京支社があることから、現在も千葉とのつながりが続いているように感じられます。

箱崎川第一公園からは、日本橋川が目の前に臨めました。たまたま通りがかったクルーズ船に手を振り合って、みなさん楽しそう!

日本橋川に架かる「豊海橋」や「湊橋」、新吉原の遊女・高尾太夫を祀った「高尾稲荷」を通り、隅田川へ。ついに、現存最古のタイドアーチ橋「永代橋」に到着です。

江戸時代に現在地より100〜150mほど上流に架けられて以降、現在の橋に架け替えられるまでには紆余曲折の歴史が…。そんな小林さんの解説を聞いている間に、ちょうど永代橋のライトアップが始まり、青色の光が灯る瞬間に盛り上がりました!

夜の永代橋を渡り、中央区から江東区へ区境越え。
お米の現物取引が行われていた「深川正米市場」跡地には、かつてのレンガ造りのビルをイメージして造られたアーチ型モニュメントが。その近くにある「紀文稲荷神社」と「佐賀稲荷」では、境内に力石がいくつも置かれているのを発見。これには、周辺に米問屋が多かったことが関係しているのだとか…!?

そして、白色のライトアップが美しい「清洲橋」へ。“帝都東京の門”と称された重厚な永代橋と対になるような設計で、清洲橋は“震災復興の華”と呼ばれた優美なデザインが特徴です。「帝都を飾るツイン・ゲイト」として第一回土木学会選奨土木遺産に選定された2つの橋。どちらも近くで見ると圧倒されました。

清洲橋を渡り、再び中央区へ。水天宮まで戻って無事ゴールです。

名橋に刻まれた歴史を辿り、水辺の街の変遷を体感できたナイトツアー。夏の終わりに輝く夜景とともに、記憶に残るツアーとなりました!これから秋のツアーでは、小林さんと一緒にどんな街の物語に出逢えるのか楽しみですね。
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