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WANDER×WONDER

上野の無料案内所は、なぜ無料? 岩井政浩さんと知る夜の案内役|2026年9月12日(土)ツアーレポート

2 日前
読了時間: 4分

無料案内所に入るのは初めて、という人がほとんどでした。

「ほぼ全員ですね」

壁に並ぶ店のパネルを前に、岩井政浩さんの説明が始まりました。

2026年9月12日(土)、ワンダーワンダー(WANDER x WONDER)は、上野・仲町通りで無料案内所を経営する岩井政浩さんと、夜の街をめぐりました。岩井さんは株式会社PleasureSeekの代表取締役。上野・湯島エリアで約20年、この仕事を続けています。

仲町通りの入口から向かったのは、岩井さんが運営する「夜遊び★コンシェルジュ」。さっそく中へ入り、まずは「無料」の仕組みから教えてもらいました。

「夜遊び★コンシェルジュ」の店内。壁のパネルを前に、案内の仕組みを聞きました。
「夜遊び★コンシェルジュ」の店内。壁のパネルを前に、案内の仕組みを聞きました。

壁のパネルが教えてくれる、無料の仕組み

お客さんから案内料を受け取らずに、どうやって商売を続けているのでしょうか。

岩井さんは、自分の仕事を「広告業」と捉えていると話します。目の前に並ぶパネルは、店を紹介する広告の枠でもあるのです。

岩井さんの説明では、この案内所の運営を支える柱は、掲載店から毎月受け取る掲載料。利用者には店を探す窓口ができ、店には新しいお客さんと出会う機会が生まれます。

パネルの大きさや使う枠の数も、店との契約によって違うそうです。二枠を使って大きく出す店もあれば、小さなパネルを出す店も。岩井さんは、目の前のパネルを示しながら説明してくれました。

料金表の数字を、一緒に読んでみる

続いて岩井さんが示したのは、パネルに書かれた料金表でした。

何分の料金なのか。税やサービス料は含まれているのか。飲み物を追加したら、どうなるのか。

直接店へ行く場合と、案内所を通す場合ではどう違うのか。岩井さんは、実際の表示を指しながら説明してくれました。

大きく書かれた金額だけでは、何が含まれるか分かりません。店を選ぶ前に、時間や追加料金の条件まで確かめる。その確認も、案内の仕事なのだそうです。

利用者と店の認識が食い違ったときには、相談を受け、内容を確認することもあると岩井さん。店を紹介した後も、間に入って話を聞くのだそうです。

ネットで探せる時代に、対面の案内所がある理由

ネットで店を探せる今、なぜ実店舗の案内所が使われるのでしょうか。

参加者からの質問に、岩井さんは対面で話すことの大切さを挙げました。

サイトで写真や料金を見つけても、初めての店には分からないことが残る、と岩井さん。今日はどんなふうに飲みたいのか、どんな場面で使うのか。顔を合わせて希望を聞き、それに合う店を提案するのが、案内所の仕事だといいます。

利用の流れも聞きました。店が決まったら、案内所から電話で受け入れを確認し、店の人に迎えに来てもらう。料金を記したチケットも渡すそうです。

この日は、お客さんを案内するところも見せたかったそうですが、説明中にその機会はありませんでした。

最初は、一軒ずつ飛び込み営業へ

案内所を始める前、岩井さんは、化粧品などのサンプルを上野の店へ届ける仕事をしていました。毎月顔を合わせるうちにできた店とのつながりが、開業を考えたときの足がかりになったそうです。

開業後は、一軒ずつ飛び込み営業へ。無料案内所に広告を出す意味を伝え、掲載をお願いして回ったそうです。今では、店の側から掲載について相談が来ることもあるといいます。

参加者からは、居酒屋は掲載しないのかという質問も出ました。以前は扱っていたものの、案内所を訪れる人が求めるものや、掲載店へどれだけお客さんを案内できるかを考え、扱う店を絞ってきたそうです。

パネルの前から、夜の街へ

案内所で話を聞いた後は、岩井さんと仲町通りの周辺を歩きました。

案内所で話を聞いた後は、岩井さんと夜の上野の街へ。
案内所で話を聞いた後は、岩井さんと夜の上野の街へ。

ビルを見上げると、一つの建物にいくつもの店の看板が並んでいます。ここから一軒を選び、初めての店へ入るのは難しい。だからこそ、どんな店かを説明する案内所があると入りやすくなるのだと、岩井さんは話しました。

路地へ入ると、人の流れや店の並びも変わります。道中では、夜の店だけでなく、焼肉屋や昔からあるステーキ店も話題になりました。

最後に案内所へ戻ると、岩井さんは、キャバクラに行くのでなくても、これをきっかけに上野へ来る機会が増えたらうれしい、と話しました。

※本記事は2026年9月12日のツアーでの説明・見学をもとに構成しています。

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